2012年01月20日
「二胡の音を響かせたい!」プロジェクト 第1章
昨年、ティーラスは何度か
屋内大ホールや野外ステージで演奏させていただく機会がありました。
その時に悩みだったのが、
二胡の音をどう拾うか
という問題でした。
二胡には、ほかのアコースティック楽器よりも
マイクで音を拾いにくい、いくつかの理由があります。
音が左ナナメ後ろから出る
二胡の音の出口(胴体)が筒状の空洞
マイクの置き場所によっては演奏者が弾きづらくなる
その結果は…!
屋内大ホールや野外ステージで演奏させていただく機会がありました。
その時に悩みだったのが、
二胡の音をどう拾うか
という問題でした。
二胡には、ほかのアコースティック楽器よりも
マイクで音を拾いにくい、いくつかの理由があります。
音が左ナナメ後ろから出る
二胡の音の出口(胴体)が筒状の空洞
マイクの置き場所によっては演奏者が弾きづらくなる

ふつう二胡のマイクは後ろから前向きにセットする
あまり解説するとヲタがばれるので我慢しますが
普通のマイクの置き方と逆なので
よほど上手く配置しないとすぐ
ピーとかポーとか「ハウって」しまうのです。
しかも、近づけないと音を拾ってくれない。
まさに、二胡とマイクは犬猿の仲。
食い合わせが悪い。
馬場と猪木。
「二胡のプロの人って、どんなマイク使って演奏してるの?」
エリサに訊きました。
「胴体の後ろに小型のマイクをクリップで留めていますよ」
昨年秋、桜坂劇場でライブをしたウェイウェイウも
エリサの言う通り、たしかに小型マイクを使ってました。
これなら立ってでも演奏できますし、動くことも可能。
でも、小型マイクを使ったって
問題は解決しません。
根本的に考え直した二胡専用の音響装置がほしいな
と思いました。
マイク以外の方式を採れないかナ。
思いめぐらしてるうちに
以前覗いたことのある浦添市のスタジオで
専用のピックアップをつけた自作のカンカラ三線が
下げてあったのを見たことを思い出しました。
すぐに電話しました。
「実は相談なんですけど、二胡の増幅を…」
僕は、電話の相手が
必ず相談に乗ってくれることを
最初から確信してました。
なぜなら、手作りで電気楽器をいじるような人は
その昔、ラヂオ少年だったに違いないからです。
今でいえばヲタということになりますけど。
音楽や演奏が好きな人は、いっぱいいます。
だけど、
どんな風にして楽器が鳴っているのか、
どうしたらもっといい音が出せるのか
追求する人と、しない人では大きな違いがあります。
追求しない人というのは、
よほど音の聞き分けを普段から行っていない限り
その良さをメーカーやブランドや金額に
頼る人が多いですけど
追求する人というのは
楽器の裏ぶたを開けて構造を確かめたり
改良しようとして何本も壊してしまったり
それでもあきらめきれず、部品を買ってきては
自分で作ってみたりする人に違いないのです。
本当の楽器好きというのは
こんな人のことだと思います。
「それなら僕が作っている三線用のピックアップを改造して…」
―じゃ今度二胡を持ち込みますから見てください
「興味ある仕事ですね。やってみましょう」
果たして、僕とエリサはある夜、二胡を持って彼のスタジオを訪ねることに。
あまり解説するとヲタがばれるので我慢しますが
普通のマイクの置き方と逆なので
よほど上手く配置しないとすぐ
ピーとかポーとか「ハウって」しまうのです。
しかも、近づけないと音を拾ってくれない。
近づけ過ぎると二胡胴体の固有振動によってもハウってしまうし
演奏中、弓がぶつかってしまうし。
まさに、二胡とマイクは犬猿の仲。
食い合わせが悪い。
馬場と猪木。
スイカに天ぷら。
与那原大綱曳の東と西。
あ、これは普段は仲がいいですけど。
あ、これは普段は仲がいいですけど。

マイクの位置は非常にビミョーなので、リハ時は入念に確認する
「二胡のプロの人って、どんなマイク使って演奏してるの?」
エリサに訊きました。
「胴体の後ろに小型のマイクをクリップで留めていますよ」
昨年秋、桜坂劇場でライブをしたウェイウェイウも
エリサの言う通り、たしかに小型マイクを使ってました。
これなら立ってでも演奏できますし、動くことも可能。
でも、小型マイクを使ったって
問題は解決しません。
根本的に考え直した二胡専用の音響装置がほしいな
と思いました。
マイク以外の方式を採れないかナ。
思いめぐらしてるうちに
以前覗いたことのある浦添市のスタジオで
専用のピックアップをつけた自作のカンカラ三線が
下げてあったのを見たことを思い出しました。
すぐに電話しました。
「実は相談なんですけど、二胡の増幅を…」
僕は、電話の相手が
必ず相談に乗ってくれることを
最初から確信してました。
なぜなら、手作りで電気楽器をいじるような人は
その昔、ラヂオ少年だったに違いないからです。
今でいえばヲタということになりますけど。

音楽や演奏が好きな人は、いっぱいいます。
だけど、
どんな風にして楽器が鳴っているのか、
どうしたらもっといい音が出せるのか
追求する人と、しない人では大きな違いがあります。
追求しない人というのは、
よほど音の聞き分けを普段から行っていない限り
その良さをメーカーやブランドや金額に
頼る人が多いですけど
追求する人というのは
楽器の裏ぶたを開けて構造を確かめたり
改良しようとして何本も壊してしまったり
それでもあきらめきれず、部品を買ってきては
自分で作ってみたりする人に違いないのです。
本当の楽器好きというのは
こんな人のことだと思います。
つまり、何が言いたいかというと
自分と同じニオイを持ってる人に違いないと。
果たして、電話の相手は…
―実は相談なんですけど、二胡の増幅を…
自分と同じニオイを持ってる人に違いないと。
果たして、電話の相手は…
―実は相談なんですけど、二胡の増幅を…
「それなら僕が作っている三線用のピックアップを改造して…」
ビンゴ!
―じゃ今度二胡を持ち込みますから見てください
「興味ある仕事ですね。やってみましょう」
果たして、僕とエリサはある夜、二胡を持って彼のスタジオを訪ねることに。
↓で二胡を預けることになるのです。
http://www.so-so.tv
<つづく>
Posted by Ti-Ras at 19:22│Comments(0)
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