2012年06月30日

酋長のいる浜

リーダーです。
すっかり夏になってしまいました。
梅雨時期は、レイラでのライブ
クラフトフェア南城での演奏
本部町パパラギ王国でのライブなどを
雨雲とにらめっこしながら続けてきました。

パパラギ王国では、屋富祖酋長と第一夫人をはじめ
ダブル大嶺さんによる「パパラギバンド」
の皆さんのお蔭で
とても幸せな2日間を過ごさせていただきました。

酋長のいる浜

パパラギ王国は、本部町の新里区にあり
海岸を囲むようにコテージが並んでいるのですが
着いたときには、その中央の広い芝生に
音響照明台つきのステージが
すでに設営されていました。
客席はビールケース。

酋長のいる浜

夕刻、子どもたちを連れた家族がポツ・ポツと
集まってきました。
地元ではおなじみ「パパラギバンド」の
演奏が始まりました。
ギター2本にベース
そして酋長の弾くバンジョーとマンドリンによる
ブルーグラスの演奏です。
メンバー同士の呼吸がぴったりで素敵。
第一夫人の歌も可愛くて魅力的。

酋長のいる浜

僕らの演奏どうのこうのの前に
バンドの呼吸とか、醸し出す一体感や
来てくれた人たちを和ませる雰囲気など、
多くを学ばせていただきました。

そして、観客の皆さんの温かいこと!

ステージを降りると、大嶺さん(背の高い方)が
すでに肉を焼き始めているではないですか。
僕たちをバーベキューに呼んでくれたのです。
そこでまた、ビール片手にどんちゃん騒ぎ。
両バンドで歌の交流が始まりました。

酋長のいる浜

弾き語りでは定評のあるわがティーラスのモーリーも
加わって、いわゆるフォークのセッションが
延々と続きます。サラも鍵盤ハーモニカで参戦。

酔いが回ってきたころ、
サラが最終兵器を持ち出しました。
「天城越え」の熱唱です。

酋長のいる浜

  誰かに盗られる くらいなら
  あなたを殺して いいですか

嫁入り前の娘の歌う歌かよ。

翌朝。海岸を散歩していると
「ウミガメが卵産んだみたいよ」
第一夫人が声をかけてくれました。

「アカウミガメですね」
浜で美ら海水族館の職員さんが作業してました。
砂で隠された穴を掘り出すと
見た目は本当にピンポン玉のような
130個あまりの卵。
産卵場所は車が通る危険性があるため
数メートル離れた別の場所を人が掘って
卵をそこへ移動するのだそうです。
容易に潰れてしまうほど柔らかい・・

酋長のいる浜

前夜、サラが「天城越え」を爆唱し
みんなではしゃいでいた
そのすぐ裏の浜で、同じ時間
母ガメは海からやってきて
後ひれで一生懸命砂をかき
涙を流しながらひっそりと
卵を産んでいったのでしょうか。

酋長のいる浜

人間がこうした動物たちと自然を共有することは
僕には大変に気を使うことのように思えたのです。
でも、元はといえば、自然との「対決」を
僕らの方から仕掛けてしまった以上
放っておくわけにはいきません。
こうした、当たり前の優しさが
この地で受け継がれていくんだなと思いました。



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プロフィール
Ti-Ras
Ti-Ras
県内で活動する、ワールドミュージックな音楽グループ。
POPS、エスニック、クラシックと幅広い音楽を演奏するが、目指すはでっかくユーラシア。祭りやイベントだけでなく、子供たちにも音楽や楽器をひろめるため、幼稚園や保育園の行事にも積極的に参加中。
演奏依頼はいつでも承ります!

Email: tiras.worldmusic@gmail.com
Tel: 098-947-3145(サウンドスピカ)
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