2012年01月13日
「二胡の音を響かせたい!」プロジェクト秘話 序章
「俺たち生の音にこだわろうゼ」
「俺ァ電気の音聴くと耳鳴りするんだよ」
いつごろからか
こんなことを頻繁に言い出すようになったメンバーがいました。
ギター・カホン・バーベキュー担当のモーリーです。
「やっぱ生楽器がいいよなあっ」
「…だね、生音以上のものはないしね」
などと適当に相槌を打っていましたので
ティーラスはその頃を境に
「アコースティックユニット」
ということになりました。
僕らメンバーは、ピアノもフルートも二胡もパーカッションも、
演奏会場が小さければ生音でやることにしています。
ピアノがない会場は仕方なく電子ピアノを持ち込んだりもしますけど。
そんな彼のお陰で、
僕はせっかく慣れてきたベースギターを放り出し、
コントラバスを弾くことになりました。
音程感覚はつかめない
右手の繊細だった 2本のゴールドフィンガーには硬い皮膜ができあがる
自分よりでかい。火事でも起きたら僕だけ非常口通れません。
あ、今日はこんな書き込みしに来たんじゃなかった。
ティーラスのライブを始めてみて、ずっとずっと悩んできたのは
「二胡の音をどう拾うか」です。
生の二胡の音はいいです。艶っぽくて。
でも、二胡の音って
演奏者が前を向いて弾くと、
必ず左ナナメ後ろから出るんですね。
前に出てくれない。
BSのパラボラじゃん
「電気屋さんの裏にハン投げてあったのをもらってきた。ハハハ」
らしいです。
その巨大なパラボラに自作の足をつけ、
真っ白に塗って
「いいだろー、これ!」
誰も格好悪いとは言いだせなかった。
そんなことで、去年の秋ぐらいまで、
僕らのステージの後ろにはパラボラが置かれてたんです。
二胡の反響板ですよ。すごいでしょ(泣
「パラボ…」
反・響・板 ですっ!
私たちはいつでも毅然と言い張ってきました。
エリサの軽の後部座席にはいつも
シンメーナービよりもでかいそれが
ドカンと乗ってました。
ところが、忘れもしない2011年秋のいつでしたか
わたしたちに、やっと転機が訪れます。
シュガーホールで演奏することになり、
「シュガーはやっぱ生だよナ」
誇らしげにパラボラを広げたモーリーの前に、
ホール音響担当の、名前は伏せますが、その方が
「これだったらどう?」
四角く切った透明のアクリル板を持ってきました。
十分に反響するし、何より透明だから存在感がない。
その点、パラボラは威圧感1万トン。
「これ、いいね…」
モーリーがこの言葉を言ってくれることを、僕はどれだけ望んでいたか。
ありがとう平良さん!
あなたにはどんなに感謝しても足りません。
シュガーホールの演奏会をもって、
僕らはパラボラとさよならできることになりました。
後日
「エリサ! 誕生日プレゼント持って来たぞ」
ニコニコしたモーリーが、
大きな四角いかばんを持って練習場に入ってきました。
彼が何を持って来たか、もうお分かりですね。
そう、
アクリル板
<つづく>
「俺ァ電気の音聴くと耳鳴りするんだよ」
いつごろからか
こんなことを頻繁に言い出すようになったメンバーがいました。
ギター・カホン・バーベキュー担当のモーリーです。
「やっぱ生楽器がいいよなあっ」
「…だね、生音以上のものはないしね」
などと適当に相槌を打っていましたので
ティーラスはその頃を境に
「アコースティックユニット」
ということになりました。
僕らメンバーは、ピアノもフルートも二胡もパーカッションも、
演奏会場が小さければ生音でやることにしています。
ピアノがない会場は仕方なく電子ピアノを持ち込んだりもしますけど。
そんな彼のお陰で、
僕はせっかく慣れてきたベースギターを放り出し、
コントラバスを弾くことになりました。
音程感覚はつかめない
右手の繊細だった 2本のゴールドフィンガーには硬い皮膜ができあがる
自分よりでかい。火事でも起きたら僕だけ非常口通れません。

あ、今日はこんな書き込みしに来たんじゃなかった。
ティーラスのライブを始めてみて、ずっとずっと悩んできたのは
「二胡の音をどう拾うか」です。
生の二胡の音はいいです。艶っぽくて。
でも、二胡の音って
演奏者が前を向いて弾くと、
必ず左ナナメ後ろから出るんですね。
前に出てくれない。
フルートやピアノなど、僕らの編成で演奏すると、
二胡の音がが負けてしまうんです。
どうにか二胡の音を前面に出してあげたいというのが僕らの願いでした。
ホルンとか、後ろから音が出るので反響板を使ったりするよね、
…と、ある日僕は何気なく言ってしまった。
その後の展開を予想もしていなかったので。
「エリサ、心配いらねーよ、反響板作ってやるよ!」
で、およそ1週間後
彼は完成品を持ってきました。
でもこれ
「エリサ、心配いらねーよ、反響板作ってやるよ!」
で、およそ1週間後
彼は完成品を持ってきました。
でもこれ
BSのパラボラじゃん
「電気屋さんの裏にハン投げてあったのをもらってきた。ハハハ」
らしいです。
その巨大なパラボラに自作の足をつけ、
真っ白に塗って
「いいだろー、これ!」
誰も格好悪いとは言いだせなかった。
そんなことで、去年の秋ぐらいまで、
僕らのステージの後ろにはパラボラが置かれてたんです。
当然、主催者は聞きますわな。
「何ですかこれ?」
「何ですかこれ?」
二胡の反響板ですよ。すごいでしょ(泣
「パラボ…」
反・響・板 ですっ!
私たちはいつでも毅然と言い張ってきました。
エリサの軽の後部座席にはいつも
シンメーナービよりもでかいそれが
ドカンと乗ってました。
ところが、忘れもしない2011年秋のいつでしたか
わたしたちに、やっと転機が訪れます。
シュガーホールで演奏することになり、
「シュガーはやっぱ生だよナ」
誇らしげにパラボラを広げたモーリーの前に、
ホール音響担当の、名前は伏せますが、その方が
「これだったらどう?」
四角く切った透明のアクリル板を持ってきました。
十分に反響するし、何より透明だから存在感がない。
その点、パラボラは威圧感1万トン。
「これ、いいね…」
モーリーがこの言葉を言ってくれることを、僕はどれだけ望んでいたか。
ありがとう平良さん!
あなたにはどんなに感謝しても足りません。
シュガーホールの演奏会をもって、
僕らはパラボラとさよならできることになりました。
後日
「エリサ! 誕生日プレゼント持って来たぞ」
ニコニコしたモーリーが、
大きな四角いかばんを持って練習場に入ってきました。
彼が何を持って来たか、もうお分かりですね。
そう、
アクリル板
スタンドを取りつけて角度が調整できるように工夫が施されています。
そして、板の表面には文字がエッチングされていました。
「for Elisa」
そして、板の表面には文字がエッチングされていました。
「for Elisa」
アツイぜ、モーリー!
この日からエリサの軽の後部座席には
重量感あふれるアクリル板が乗るようになったとさ。
重量感あふれるアクリル板が乗るようになったとさ。
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二胡の音響プロジェクトの話を書きたかったのに、
モーリーの話で終わってしまった。なんでかね。
次回はいよいよ本編、電気音響の巻
までたどりつけますように。
Posted by Ti-Ras at 00:00│Comments(1)
│ティーラス外伝
この記事へのコメント
...w。
Posted by さらこ at 2012年01月13日 16:48